インカレ雑感~そして新チームへ!
今大会で駿河台大学としては大学対抗で男子部が初のベスト16進出を果たすことが出来ました。創部10年目。インカレは5回目の挑戦でやっと2回戦の壁を突破することができました。素直に嬉しいです。
この成果は間違いなく4年生の力でした。そして、過去に挑戦して涙した先輩方の悔しさが力になりました。
毎年「インカレ勝つぞ!」「ベスト8目指すぞ!」と言ってはみるものの、部員の顔には「無理!」と書いてあるような状態でした。ぽか~んとした顔の者もいました。そもそも、4年生は春リーグが終わると自主的に引退してしまい、インカレまで気持ちが持たないことが多かったのです。(むしろ高校から上がってきたばかりの1年生の方がインカレへの思い入れは強く、なかなか勝てない現実の中で徐々にあきらめムードがあったのでは・・・)
昨年の沖縄インカレからチーム方針を変更し、やっと4年生が指揮をとったものの、やはり夏の練習には課題が残りました。「ベスト8」という目標が大きすぎるのか、現実的ではない目標に心がついていかないのか、空虚な練習が続く日々でした。この目標設定のチグハグ感から、チームが空中分解する寸前の事もありました。沖縄まで観光で行くわけではなし、でも果たして勝てるのか。選手たちの葛藤が手に取るようにわかりました。現に応援の者は誰一人参加しない(沖縄インカレは応援は自由参加。今回の千葉インカレは全員参加。)という事態に。結果は初戦敗退でした。
そしてむかえた今年のインカレ。今年の4年生は違いました。最初から狙っていました。8月は連日のように練習試合を組み、その都度敗因を分析し、練習に生かしていきました。相手校の監督さんやコーチの方にはしつこいくらいにアドバイスをもらいに行っていましたし、相手が強いと思えば対戦相手にも「何がいけなかったか」を聞いていました。時には後輩選手にも聞きに行っていました。4年生がこの姿勢を示してくれたお陰で、下級生たちにもその姿勢が伝染していきました。このような勝利に対する貪欲さには、監督として頭が下がりました。
夏の対策も効果てきめんでした。ここ数年の猛暑は命の危険まで考えなくてはいけないほどのものです。その中で練習するわけですから、必然的に休憩も長くなるし、練習も短めに切り上げることも増えます。しかし、今年はあえて休憩時間を減らしました。いや、正確にいうとON,OFFの切り替えを重視し、頑張るときは頑張る、休む時は休むというメリハリをつけたのです。練習の合間合間の休憩にもルールをつくり、秒刻みで休憩をいれました。その結果、意味もなくテント下で休むものが減り、自然と暑さへの耐性もついてきたと思います。
練習の成果は、間違いなくあったと思います。本当に「練習は裏切らない」のですね。
結果、ベスト8にはあと一歩:届かなかったものの、取り組み方によっては充分に手の届く目標なのだということが体感できたのではないでしょうか。「日本一」を目指しているチームには笑われるかもしれませんが、私たちはまずは「インカレベスト8」という目標を、次年度も掲げ、戦っていきます。
さて、そんな4年生から幹部のバトンが3年生に移ります。非常に存在感のある面々だったので、これからの選手たちは大変かもしれませんが、頑張っていきましょう。
まずは秋の関東リーグで2部昇格という、インカレにも勝るとも劣らない目標があります。これを是が非でも達成しなくてはいけません。
今年の成果を褒めたあとでいうのもなんですが、中には中途半端な気持ちの者もいたはずです。今後はそれは通用しません。覚悟を持つことです。
そして最後になりましたが、(おそらく)不完全燃焼の女子。来年は女子の年にしよう!いまから1年後が楽しみです。
今後も応援して頂いている皆様方に、さらに応援されるよう、愛されるチームに成長できるよう。これからもタズナを緩めることなく取り組んでまいります。よろしくお願いします。
監督より
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